あらためて平和をおもう夏2017 ― 交わり会

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7月23日(日)、午後。
 集会室にて「交わり会」が行われた。今回は、中西姉によって「戦争体験を通して今を見る」。そして深谷兄が「南海に眠る伯父をめぐって」との平和への思い・祈りの込められたお話を伺った。
 中西姉は、福井で経験された戦争時の率直な子どもたちの思いや肉声・体験、そして普通に知られていない事なども含めてお話しくださった。ご自身の傷、その後の傷のひきつれについてのお話も心を重低音が揺らすように響いて、その傷との向き合いかたについても、お教えくださった。
 列車の車窓から見ることも許されなかった大久野島(瀬戸内)。多くの人々、特に朝鮮半島から連れて来られた人々の犠牲の上に造られた松代大本営。京都の戦跡(学徒動員でつくられた堀川通り・女学生による風船爆弾製造)、在日コリアンの方々の消息についても触れられた。1993年に軸が変わったことを指摘なされ、山室信一氏『憲法9条の思想水脈』と、樋口牧師のメッセージ(アモス書)の重なりと、平和への思いを語って下さった。
 また深谷兄は、20歳で南海にて天に召された伯父さまの詳細な背景(深谷家・家族状況・国際状況・地理・戦況など)を顕わにすることによって、戦争に向かって「行った/行かされた」当時の一若者を見事に浮き彫りにしてくださった。
 そこでは明らかに現代、アメリカでも日本でも行われていると言われている経済的徴兵制が当時もあったこと。
 そしてサムエル記上8章以下の言葉から、“自ら人間の王を求め、その王(偶像)の奴隷となる”よりも、神をのみ王とすること。またわたしたちキリスト者は、自分が“偉く・強く・立身出世”を目指し、この世の王に利用されるのではなく「すべての人の僕になる」(マコ10:44)生き方が、深谷兄を通してメッセージが伝えられました。
 深く主にあって感謝したいと思います。

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