『毎日新聞』京都版「祈り巡り 京の教会」に室町教会が紹介されました。

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2020年7月6日(月)『毎日新聞』京都版「祈り巡り 京の教会」の記事において、室町教会が紹介されました。主にあって、まことに感謝です。

以下に、記事全文を掲載させていただきます。

 何十にも分かれた枝先の緑の葉を丸くまとめた独特の形のヒマラヤスギは、教会の屋根より高く約12メートルある。20世紀初めに建てられた旧会堂の時代から、建物と祈りに集う人々を見守り続ける教会のシンボルだ。次世代に伝えたい京都市選定の「上京区民誇りの木」。大きなクリスマスツリーとなるシーズンには、最上部の電飾が遠目からも眺められる。

 木造だった旧会堂は、梁が折れてしまったため建て替えられた。それから四半世紀以上を経た現会堂に、ヒマラヤスギのほか、市歴史的意匠屋外広告物指定の「室町教会」の看板、信徒らから献納された絵画、彫刻、小ぶりでひし形のステンドグラスなどが受け継がれている。

 聖書中心の米国北長老教会の流れをくみ、礼拝では参列者一人一人が神の言葉を聴き、共に味わうのが教会の基本姿勢。旧会堂には十字架も立てられていなかった。2013年から任にある浅野献一牧師(52)は「初めてここに来た時は、礼拝後の活動もなく、こんな静かな教会があるのかと思った」と振り返る。

 それでも浅野牧師の代になってから、落語をたしなむ信徒のつてでアマチュア落語家が集う「室町寄席」、主にキリスト者の知識人を招いての講演会、大正末期に製造されたオルガンなども使ったコンサートなども始めた。地域に開かれ、学びを深めるさまざまな催しだ。コロナ禍が広がり始めた3月28日には、教会を練習会場としてバロック音楽のミサ曲などを演奏する「京都クラウディオ・モンテべルディ合唱団」のコンサートを、当間修一さん指揮で開催。浅野牧師は「批判も覚悟のうえだった」というが、祈りの歌声が聴衆の胸にしみ込む催しをやりとげた。

 復活祭後の4月中旬からは、感染拡大を受けて1ヵ月あまり会堂を閉じざるを得なくなった。予定していたイベンドの中止も少なくないが、「リモート説教が案外有効なこともわかった」(浅野牧師)など新たな気づきもあった。

 浅野牧師や家族がかつてうつに苦しんだ経験があることから、うつ、発達障害などの「しんどさ」を抱えた人が月1回集まり、ゆるくつながりながら語り合う「ほっとミーティング」も6月から再開した。器や内容を少しずつ変えながら、変わらぬ祈りを軸に教会は続く。  【矢倉健次】

○メモ:京都市営地下鉄丸太町駅から徒歩約3分。1889年に米国北長老教会の宣教師J・B・ポーターと夫人によって布教が始まり、旧日本基督教会としては京都で最初の教会となった。旧会堂は1903年に建設・献堂され、93年に現在の会堂となった。主日(日曜)礼拝は午前10時15分から。午後5時半から夕の礼拝・祈り会、午前9時から子どものための教会学校もある。電話(075・231・3343)。

『毎日新聞』京都版「祈り巡り 京の教会」に室町教会が紹介されました。」への2件のフィードバック

  1. 歴史がある教会ですね。
    牧師夫妻もとてもお優しい好い人です。
    ぼちぼち寄らせていただきます。

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