『学ぼう防災!あったかレシピと共に』―特別ミルトスの会

2020年2月16日(主日)午後から。

昨年度秋、台風で延期になっていた防災の集いが、むしろアップデート(パワーアップ)されて室町教会にて行われました。

 水害多発地域である福知山で社会福祉協議会会長として陣頭指揮をなされた防災スペシャリストである松田規(ただし)さん(福知山教会員・福知山社会福祉協議会顧問)をお招きして、まずお話「災害にどう向き合うのか」をお聴きしました。

 静かで、柔らな語りに込められた、大切な想い・具体的に役立つ情報でした。

・災害時、だれでもボランティア(様々な働き・必要がある)はできること。・被災者・避難者の想いを体験するワークの実施(とても感じました。被災とは、かけがえのないものが奪われ、それが皆違うということ)。・教会で災害時を想定し、行動・避難経路を皆で確認し合うこと。・災害時いち早く来られる方の検討。・ファーストミッションボックス設置の検討。・災害伝言ダイアルの実際の活用訓練を教会で実施。・教会の社会的役割(隣人愛)の検討。・被災した場合に必要な「受援力(「助けて」と声をあげられる力)」。・具体的な備えておいたらいいもの。・災害時の「葬儀」、グリーフケア(「あなたが生きててよかった」)など。

 実際に経験しないとわからない貴重なお話をうかがい、知ることが出来ました。このお話を生かさなければならないと、深く思わされました。

 その後、大瀬知子姉の指導により、非常食レシピ「野菜たっぷりカンパンぜんざい」を実際ガスカセットコンロで煮炊きし、紙コップに注いでいただきました。「意外といける」と好評で、皆であたたまりながら、ワイワイと、美味しくいただきました。

いのちを守り、その守りのため何が出来るかをこれよりも深く考えていきたいと思いました。これからが備えの本番です。話し合ってまいりたいと思います。

深く感謝でした。(YouTube「室町教会チャンネル」にアップ予定です)

唐紙「小柄雲鶴」を奉献いただきました―雲母唐長さま感謝

 2019年12月、室町教会礼拝堂前ホール天井に、雲母(きら)の地の上にシャンパンゴールドの「小柄雲鶴」が写し取られた唐紙が奉納、表具されました。

 雲母唐長(きらからちょう)、表具師トトアキヒコ氏による唐紙が、表具師藤田様の手によって、教会に表具されました。125周年記念を覚えて、前ホール天井に奉献して下さった「小柄雲鶴」。

「小柄雲鶴」―ノアの箱舟の物語で、オリーブを咥えて帰ってきた鳩(創世記8章11節)とのつながりを感じる”松喰み鶴(まつばみづる)”と飛雲の吉祥文様(平和・希望)です。礼拝堂より解き放たれた鳩が世に飛び出し、希望のオリーブの枝を咥えて帰ってくる。またこの京唐紙は、京都にある教会として、この京の地の歴史と伝統が写し取られたものとして、とても相応しいシンボリックなものであることを思います。

 教会の125周年企画事業としてのトイレ改修工事(デザイン・設計:江逸明兄、建築施工:金下建設)も終えて、そのトイレにも外の光に透ける「小柄雲鶴」と、ブルー地に「変り観世水(かんぜすい)」、祈りの象徴でもある「九曜紋(くようもん)」がちらされている唐紙がアートピースとして使われています。

まことに感謝に堪えません。教会の建物も主の希望と平和を歴史の内に現すものとして、ますます用いられますように、これからも祈ってまいりたいと願います。